第2世代『金・銀』で新タイプ「あく」を携えて彗星の如く現れた第2の600族、バンギラス。
怪獣映画から抜け出してきたかのような圧倒的重厚感と威圧感が魅力で人気も高いポケモンです。
「天候の概念を確立した始祖」であり、アタッカーとしても受けポケモンとしてもトップクラスの性能で全世代の対戦界を牽引してきました。
今回は、そんなバンギラスが歩んだ「20年以上にわたる絶対王者の対戦史」を振り返ります!
バンギラスの概要
バンギラスのデータ
![]() バンギラス | |||
|---|---|---|---|
| 全国図鑑No. | 0248 | 初登場世代 | 第2世代 |
| タイプ | いわ あく | 重さ技威力 | 120 |
| 通常特性1 | 通常特性2 | ||
| すなおこし | ー | ||
| 隠れ特性 | |||
| きんちょうかん | |||
![]() メガバンギラス | |||
|---|---|---|---|
| タイプ | いわ あく | 重さ技威力 | 120 |
| 特性 | |||
| すなおこし | |||
バンギラスの種族値
![]() バンギラス | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 | 600 |
![]() メガバンギラス | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 100 | 164 | 150 | 95 | 120 | 71 | 700 |
第2世代で登場したいわ・あくという唯一の複合タイプをもつ600族。
素早さ以外は超高水準の種族値配分であり、高い攻撃力と耐久力を両立したポケモン。
弱点は非常に多いものの、あまりにも高いスペックと「すなおこし」によって全世代で大活躍してきた歴史をもつ。
砂によって特防が1.5倍になるため、実質種族値は660相当になり、どんな使い方をしてもしっかり働いてくれる。
「砂パ始動要因」「アタッカー」「受けループのパーツ」「メガシンカ」など、ありとあらゆる使い方ができ、その全てで高いスペックを遺憾なく発揮している。
バンギラスの歴史と評価
バンギラスが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!
第2世代(金・銀・クリスタル)

高すぎる総合スペックで活躍!
第2世代ではまだ「すなおこし」の特性がなく、純粋に多弱点&多耐性の高種族値ポケモンとして登場。
この世代から台頭してきた格闘が4倍だったり、メジャーな水や地面で弱点を突かれてしまうのが厳しいが、持ち前のスペックの高さで十分活躍していた。
技方面では初代600族のカイリューよりも恵まれており、「いわなだれ」「じしん」「ばくれつパンチ」といった物理技を自然に使うことができる。
特攻も95と高いため、「かみくだく」「だいもんじ」「10まんボルト」「れいとうビーム」等を使いこなすことも可能であった。
鈍足と相性の良い「のろい」を覚え、「ほえる」「すなあらし」「いやなおと」といった補助技も豊富で、積み合いに強く、昆布戦法も可能。
当時は全ステータスに努力値を振れたこともあって非常に堅牢な耐久力を実現でき、「ガラガラ」や「ヘラクロス」がトップメタで暴れまわっている中でもそれなりの活躍を果たしていた。
やはり種族値は正義である。
第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

「すなおこし」が代名詞に!
第3世代では天候特性「すなおこし」を獲得!
当時の天候特性は他に禁止伝説の「グラードン」と「カイオーガ」のみであるため、一般枠で天候を取れる唯一無二の存在。
当時はすなおこしによる砂は永続であり、まだ特防1.5倍の効果はなかったものの、ダメージソースとしては優秀だった。
大天候時代が訪れるのはまだ先の話だが、天候ポケモンの始祖が生まれた瞬間であった。
技方面では優秀な積み技「りゅうのまい」を習得し、エース適性が大幅にアップ。
「高い耐久力を生かして龍舞を積む」流れは、後の世代でも使われる一つのスタイルとなった。
第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

砂嵐&技の強化で一気にトップメタへ!
第4世代はバンギラスが大きく強化され、一気に最強クラスのポケモンへと昇華した世代であった。
「砂嵐時に岩タイプの特防が1.5倍になる」仕様になり、自力で勝手に砂を撒けるバンギにとっては大強化。特防が実質160相当になり、特殊技で弱点を突かれても涼しい顔で耐えるようになった。
技方面でも大きく強化された。
技の分類が変わり「かみくだく」や「おいうち」が物理技になり、高い攻撃力を存分に生かすことができるようになった。
また、タイプ一致の「ストーンエッジ」も習得し、最大火力を大きく更新。

新登場した600族「ガブリアス」と組ませた「バンギガブ」は非常に強力なコンビとなり、単体としても構築の軸としても重要度が大きく増した世代であったと言えるだろう。
ここからバンギラスは常にトップ層をキープする怪物ポケモンとなったのである。
第5世代(ブラック・ホワイト)

大天候時代到来!最盛期を迎える
前世代でトップへと駆け上がった勢いそのままに、第5世代ではさらに活躍の場を増やした。
「ニョロトノ」「キュウコン」が登場したことにより天候特性の重要度がさらに増し、砂パの新たな相棒「ドリュウズ」が登場。
「バンドリ」のコンビによる制圧力はかなりのものであり、対策必須と言われていた。
「ウルガモス」「シャンデラ」といった新顔を止められること、特殊アタッカーの王「ラティアス」を「おいうち」で逃がさずに狩れることが大きく評価されており、対戦界における重要度は増すばかりであった。
苦手な「ローブシン」が幅を利かせていたり、「キノガッサ」が全盛期だったりと逆風も多いが、それすらも凌駕して使用率は常にトップ層をキープ。
完全に全盛期と言って良い活躍を果たしたのである。
第6世代(X・Y・ORAS)

メガシンカでアタッカー性能アップ

第6世代ではメガシンカを獲得。
攻撃・防御・特防が無駄なく上がってシンプルに強化。
素早さも10上がり「りゅうのまい」とのシナジーもアップ。
砂の恩恵による特防1.5倍を考慮すると特防は190相当になり、合計種族値は実質770。
もはや伝説ポケモンすら凌駕する凄まじい化け物になってしまった。
特性は変わらず「すなおこし」であり、他のメガ勢のような爆発力は得られないが、後出しで天候を取り返せるのは非常に優秀であり、「メガリザードンY」対策にもなった。
新登場したフェアリータイプが新たな弱点となってしまったり、砂ターンが5ターンになってしまったりと逆風も強いが、「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかりのスペックを発揮していた。
トップメタの「ファイアロー」に圧倒的に強く、そのファイアローのおかげで格闘タイプが実質弱体化されていた環境も追い風であり、相変わらず高い使用率を誇っていた。
メガすると素早さが71に上がり、「りゅうのまい」一回で130族を抜けるようになった。
「ガブリアス」や「ボーマンダ」に刺さる「れいとうパンチ」を覚えさせた型が数を増やし、エース起用がベターとなった。
「とつげきチョッキ」との相性も良し
メガシンカだけでなく、通常バンギラスも「とつげきチョッキ」の登場によって大きく強化された。
ただでさえ化け物じみた特防をさらに上昇させることができる。
「りゅうのまい」を使えなくなってしまうが、そもそも積むならメガでやった方が良いため差別化もできている。
攻撃技は豊富すぎるほどあるため、フルアタで殴り合って戦いを制していくスタイルを確立した。
第7世代(サン・ムーン)

逆風が強い中でも一定の位置をキープ
第7世代では「カプ系」「ミミッキュ」といった超強力なフェアリータイプが新登場。
それに伴い鋼タイプの数が増えたり、餌だった「ファイアロー」が死滅したりと逆風が強かった。
そんな中でも圧倒的な種族値と「すなおこし」による需要は衰え知らずであり、アタッカーもサポーターも務めることができる器用さで使用率上位をキープしていた。
第8世代(ソード・シールド)

じゃくてんほけんアタッカーとして開花!
第8世代でメガシンカが剥奪されてしまったが、新要素ダイマックスとの相性が抜群で新たな道を拓いた。
高い耐久力をダイマックスでさらに上げることができ、等倍では全然削られないため、多弱点も相まって「じゃくてんほけん」の発動が容易。
一瞬で火力を2倍にし、必中となる「ダイロック」によって大きなダメージを叩き出すことが可能となった。
殴り合いにはめっぽう強く、第8世代序盤は弱点保険型が大半を占めて使用率上位に食い込んでいた。
「エースバーン」&「ゴリランダー」が邪魔に

序盤で圧倒的なパワーを見せつけて大活躍していたがDLC『鎧の孤島』からは風向きが変わってきた。
隠れ特性の「エースバーン」「ゴリランダー」が解禁されて大流行。一気にトップメタへと駆け上がり、その2匹に弱いバンギラスは急激に使用率を下げてしまったのである。
新準伝説枠「ウーラオス」の登場も非常に痛く、バンギラスにとっては「DLCなんていらない!」と叫びたくなる状況であった。
「冠の雪原」で復権!
若干使用率が低迷していたが、DLC第2弾『冠の雪原』でまた風向きが変わった。

準伝説組が解禁され、中でも「サンダー」がこの世代の最強ポケモンとして君臨。
そのサンダーに強く出れること、そもそも自分がサンダーと組んで圧力をかけられることから需要が増加。
他にも特殊型のポケモンが多くなったことが追い風となり、バンギラスの使用率は大きく上がることになった。
「DLCって最高だよね!!」と叫んでいる姿が目撃されており、情緒不安定なバンギラス君であった。
第9世代(スカーレット・バイオレット)

「テラスタル」にも適応
第9世代では最高の相性だったダイマックスが廃止されてしまったが、新システム「テラスタル」にもしっかり適応して活躍していた。
長年のアキレス腱だった格闘4倍を消すことができ、どのタイプに変化しても弱点を大きく減らすことができる。
テラスタルは攻守に渡って相性が良いが、岩タイプ以外に変わると特防1.5倍の恩恵を受けられなくなる点は覚えておかなければならない。
また、岩・地面・鋼以外に変わると砂ダメージも受けてしまう。
パラドックスポケモンの登場により「晴れ」が重視される世代になったため、「すなおこし」の天候書き換えは相変わらず優秀。
どのシステムにも適応して活躍するスペックの高さを見せつけた世代であった。
ポケモンチャンピオンズ

メガシンカ復活!

チャンピオンズでは初期環境から使用可能であり、メガシンカも復活した。
種族値の高さと天候特性は変わらず強力であり、器用な動きも可能。
多耐性・多弱点の性質上、有利不利がはっきりしており、うまく使わないと短所が目立つことも多い。
トレーナーの腕が試されるポケモンであることは間違いないだろう。
『レギュM-C』からは第8世代で苦しめられた「エースバーン」「ゴリランダー」のコンビが解禁。
エースバーンはダイマックスがないため当時より数が少ないが、ゴリランダーは健在であり、逆風が吹いている。
今後ダイマックス環境やテラスタル環境になっても適応できるのは間違いなく、常に一定の使用率をキープしていくだろう。
まとめ
対戦界に君臨し続ける「砂の怪物」
バンギラスの歴史は、まさに「第2の600族として登場し、『すなおこし』で天候戦術を創造し『メガシンカ・ダイマックス・テラスタル』のすべてを極めた絶対王者の歴史」でした!
2~3世代:高い種族値と豊富な技を生かして活躍。
4~5世代:永続の「すなおこし」と特防1.5倍で対戦界のトップに君臨。
6~7世代:メガシンカ獲得!アタッカー性能が上がり、より化け物じみたステータスに。
8世代:ダイマックスと相性抜群!弱点保険エースとして大活躍。
9世代:テラスタルで弱点を消して行動機会を確保。
チャンピオンズ:メガシンカ復活!他にも強力なメガ勢がいるが、圧倒的なステータスと天候特性の需要は消えない。
圧倒的なステータスと存在感。
どの時代でも相手に「どうやってバンギラスを倒すか」を考えさせるその姿は、まさにポケモン対戦史が生んだ最高の怪獣ですね!
あなたが一番思い出深いのは、どの世代のバンギラスですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!





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