第2世代『金・銀』の水御三家ワニノコの最終進化形、オーダイル。
「ジョウト御三家の中でストーリー攻略が最も楽」と愛されたポケモンですが、対戦界においては高い攻撃を持て余し、長い試行錯誤を重ねてきた歴史があります。
今回は、そんなオーダイルが対戦環境で「ちからずく」と「メガシンカ」によって「真の狂暴さ」を手に入れるまでの激闘史を振り返ります!
オーダイルの概要
オーダイルのデータ
![]() オーダイル | |||
|---|---|---|---|
| 全国図鑑No. | 0160 | 初登場世代 | 第2世代 |
| タイプ | みず | 重さ技威力 | 80 |
| 通常特性1 | 通常特性2 | ||
| げきりゅう | ー | ||
| 隠れ特性 | |||
| ちからずく | |||
![]() メガオーダイル | |||
|---|---|---|---|
| タイプ | みず ドラゴン | 重さ技威力 | 100 |
| 特性 | |||
| ドラゴンスキン | |||
オーダイルの種族値
![]() オーダイル | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 85 | 105 | 100 | 79 | 83 | 78 | 530 |
![]() メガオーダイル | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 85 | 160 | 125 | 89 | 93 | 78 | 630 |
第2世代の水御三家担当のワニ。
見た目も習得技もドラゴンぽいけど水単タイプである。
高めの攻撃と防御をもつ中速アタッカーであり、優秀な技も覚えるが、似た性能の「ギャラドス」や「マリルリ」の後塵を拝してきた。
弱くはないが第一線に上がるほどでもない微妙な時期が続いていたが、Z-Aでメガシンカを獲得!
「ドラゴンスキン」の特性が与えられ、一気に超火力ドラゴンアタッカーとして覚醒した。
オーダイルの歴史と評価
オーダイルが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!
第2世代(金・銀・クリスタル)

両刀気味のアタッカー
攻撃105、特攻79と当時の水タイプとしてはもったいない種族値配分だったオーダイル。
とはいえ特攻が低すぎるわけではなく、威力の高い「ハイドロポンプ」を覚えるため火力はまずまず。
高い攻撃を生かせる「じしん」「ばくれつパンチ」といったサブウェポンを覚えるため、両刀気味に使うのがベターであった。
この世代で誰もが積み技として使っていた「のろい」との相性も良く、高めの耐久力を生かしながら火力も底上げできる。
高い物理耐久のおかげで、トップメタであった「ガラガラ」「カビゴン」とも戦えるスペックを持つのが非常に偉く、まだ特性が存在しないこの世代では「ギャラドス」「マリルリ」といったライバルより実績を上げていた。
第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

ライバルの存在により不遇気味に

第3世代では同じ水御三家の「ラグラージ」が登場。
水・地面の複合タイプが極めて優秀であり、種族値的にも素早さ以外は基本負けている。
ラグラージは「じしん」をタイプ一致で扱えるため、強力なライバルとなって立ちはだかった。

そしてこの世代以降、常に比較されることになる「ギャラドス」も強化されてしまった。
特性「いかく」によって物理耐久は実質差がなくなり、「りゅうのまい」「じしん」といった技も習得。
4倍弱点の有無で差別化はできているが、「水物理アタッカーならギャラドスで良いじゃん」という声が大きくなってしまった。
第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

高い攻撃力を生かせるように!
第4世代では技の分類が変更され、オーダイルは大きな恩恵を受けることとなった。
念願のタイプ一致物理技「たきのぼり」や「アクアテール」、先制技の「アクアジェット」まで習得!
サブウェポンの「れいとうパンチ」や「かみくだく」等も物理技扱いとなった点も嬉しい要素。
さらに優秀な積み技「りゅうのまい」「つるぎのまい」も習得。
「ギャラドスやマリルリの陰に隠れがち」と言われつつも、「積み技+先制技を持った水物理エース」として一気に実力派アタッカーへと名乗りを上げた世代であった。
第5世代(ブラック・ホワイト)

変わらずライバルとの比較が続く…
第5世代でも積み技と豊富な物理技で殴っていくスタイルは変わらない。前世代で技は完成されていたため、新規習得技に実用性の高い技はほぼなかった。
この世代も「ギャラドス」「マリルリ」の水物理2枚看板と比較され続け、差別化に苦労していた。
弱いわけではないが、別にギャラドスでいいかなぁという時代はまだまだ続いていた…。
第6世代(X・Y・ORAS)

「ちからずく」解禁で火力大幅アップ!
第6世代では隠れ特性「ちからずく」が解禁され、火力が大きく底上げされた。
メイン技であった「たきのぼり」、サブウェポンの「れいとうパンチ」や「かみくだく」にちからずく補正がかかる。
技威力に恵まれていなかったオーダイルにとってはありがたい特性を手に入れたと言えるだろう。
また、「いのちのたま」を持たせると反動ダメージを踏み倒すことができる。これバグじゃね?って言われてたけどな。
ちからずくと合わせるとノーリスクで倍率1.69倍となり、火力はかなりのものとなる。
ライバル達も大強化されてしまった
といった感じでオーダイル個人としては強化傾向にあるが、残念なことにライバル達も軒並み強化されてしまったのである。
同じ水御三家の「カメックス」、永遠のライバル「ギャラドス」がメガシンカを獲得して強大な力を得た。
「マリルリ」も優秀なフェアリータイプ複合となった上、「はらだいこ+アクアジェット」が可能になり大強化。
オーダイルの強化以上にライバル達が力をつけてしまい、結局微妙な立場は変わらなかった。
一応、この世代のトップメタである「ファイアロー」に対し、龍舞を積んだ後の「アクアジェット」で上を取れるというライバル達にはできない動きが可能であったのは褒めてあげたい。
第7世代(サン・ムーン)

「アクアブレイク」習得で最大火力を更新!
この世代では「アクアブレイク」を新規習得し、水物理の最大火力を更新した。
基本的に「ちからずく」で運用することになるため、シンプルに強化と言って良い。
強力なカプ系やミミッキュが登場した世代であり、メガポケモン達も続投。
「わざわざオーダイルを使う必要性は薄い」というもはやお馴染みのポジションをキープしていた。
第8世代(ソード・シールド)

ガラル入国禁止
第8世代では同期の「メガニウム」「バクフーン」同様に最後まで入国することができなかった。
高い耐久力と豊富なサブウェポンがあり、ダイマックス適性は高そうだったため少し残念である。
第9世代(スカーレット・バイオレット)

強力なライバルがひしめく
第9世代では無事パルデアに入国できた。
交換技「クイックターン」や、壁破壊の「サイコファング」、殴りながら素早さを上げる「スケイルショット」等を新規習得。
テラスタルによって龍舞や剣舞を積むタイミングを無理やり作り出すことも可能であり、いつも通り悪くないスペックを披露していた。
しかし、水物理アタッカーには「連撃ウーラオス」「イルカマン」といったオーダイルが休んでるうちに台頭してきたポケモンが存在する。
もちろん「ギャラドス」「マリルリ」も入国しており、いつの間にか水物理は激戦区となっていた。
この中で生き残るのは至難の技であり、オーダイルは結局微妙な定位置でくすぶっていた。
ポケモンチャンピオンズ

メガシンカで名実ともにドラゴンに!!

Z-Aで得たメガシンカを引っ提げチャンピオンズに殴り込み。初期環境から使うことができる。
長い不遇気味の時代を乗り越え、圧倒的な超火力を実現できるポケモンとなった。
メガシンカで水・ドラゴンの複合となり、「りゅうのまい」で長らくドラゴンっぽい動きをしてきた成果が表れた。アピールって大事だね。
種族値的にも攻撃が一気に160まで上がり「メガギャラドス」を上回ることができた。
素早さは上がらなかったが、優秀な耐性と耐久力をもつため、龍舞を積んでカバーすることは比較的容易である。
そして注目の特性は新たなスキン特性「ドラゴンスキン」が与えられた。
他のスキン同様、ノーマル技のタイプがドラゴンに変わり、威力も1.2倍になる強力な特性。
ドラゴン技になってしまうため抜群を突くのは難しくなるが、それを補って余りある超絶パワーで殴ることができるようになった。
ノーマル技は「ギガインパクト」「あばれる」「すてみタックル」「メガトンキック」「のしかかり」「からげんき」から選択。
のしかかり以外は少し癖があるラインナップ。
威力を取るか安定を取るかトレーナーのセンスが問われる部分である。
個人としては大強化されたのは間違いないが、環境的には逆風が強いのは否めない。
自分より速いドラゴンが多く、先に積んでいないと苦しい。積んでいてもスカーフを持たれているとオシマイ。
また、ドラゴン技が通らない優秀なフェアリーやはがねタイプも多く存在するのが痛いところである。
とはいえ今までの「ライバルと差別化に苦しむ」という悩みからは完全に解放されており、元気に活躍中である。
まとめ
自分の強みを見つけ、ライバルに噛みついたワニ
オーダイルの歴史は、まさに「ギャラドスの劣化と言われ続けた不遇の時代から『ちからずく』と『メガシンカ』による2つの牙を手に入れて超高火力エースへと上りつめた逆転の歴史」でした!
2世代:まだギャラドスやマリルリの劣化とは言われておらず、それなりに活躍できた幸せな時代。
3~5世代:技は優秀だがライバル達の壁が高かった。
6~9世代:「ちからずく」解禁で火力が引き上げられる。それでもなお劣化と言われる…。
チャンピオンズ:メガシンカで本物のドラゴンタイプに。超絶火力を手にして差別化に悩まなくなった。
決して弱いわけではないが、対戦環境では長く不遇気味だったオーダイル選手。
「ちからずく」獲得でも大きな差別化とならなかった悲しいワニでしたが、メガシンカによって完全に差別化できましたね!
あなたが一番思い出深いのは、どの世代のオーダイルですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!





コメント