第2世代『金・銀』で登場し、赤と黒の危険なカラーリングの蜘蛛ポケモン、アリアドス。
対戦界においては「種族値の低さを、専用技や補助技でカバーする職人系ポケモン」として独自の進化を遂げてきました。
今回は、そんなアリアドスが歩んだ「器用な罠師」としての対戦史を振り返ります!
アリアドスの概要
アリアドスのデータ
![]() アリアドス | |||
|---|---|---|---|
| 全国図鑑No. | 0168 | 初登場世代 | 第2世代 |
| タイプ | むし どく | 重さ技威力 | 60 |
| 通常特性1 | 通常特性2 | ||
| むしのしらせ | ふみん | ||
| 隠れ特性 | |||
| スナイパー | |||
アリアドスの種族値
| 第2世代~第6世代 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 70 | 90 | 70 | 60 | 60 | 40 | 390 |
| 第7世代以降 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 70 | 90 | 70 | 60 | 70 | 40 | 400 |
第2世代の序盤虫ポケモンであり、いわゆるビードルの系譜。
序盤虫タイプの宿命で合計種族値は壊滅的であり、100を超える数値は一つもなし。
多少攻撃は高いが、素早さは低く、アタッカーを務めるには苦しすぎる性能である。
世代を追うごとに「かなしばり」「エレキネット」「いかりのこな」「ねばねばネット」「どくのいと」といった妨害技を続々と習得。
虫タイプにも毒タイプにもライバルは多かったが、一応独自の動きをすることは可能になった。
アリアドスの歴史と評価
アリアドスが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!
第2世代(金・銀・クリスタル)

「クモのす+バトンタッチ」のコンボが可能
種族値が低すぎて単純なアタッカーを務めることは困難だが、当時から搦め手は得意。
相手を逃げられなくする専用技「クモのす」と「バトンタッチ」を両立できるポケモンであり、いわゆる「くろまなバトン」が可能。
この時代の仕様上、バトンした後も相手は交換ができないため、有利対面を作って一気に試合の主導権を握ることができたのである。
他にも「こうそくいどう」「いやなおと」「こわいかお」といった優秀な補助技も覚える器用さをもっていた。
また、タイプ一致の物理技「ヘドロばくだん」や「ナイトヘッド」も使うことができるため、サポーターの中では相手にかける圧力は結構強め。
低種族値ではあるが、独自の路線で活躍の場を確保していたスタートとなった。
第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

虫タイプのライバルが増加
第3世代では特性「むしのしらせ」「ふみん」を獲得。
催眠に耐性をもてるのは希少であり、一つの個性となった。
この世代の新技「シグナルビーム」を獲得し、一致虫技の火力を大幅に更新した。
なんせ前世代の虫技は威力20の「きゅうけつ」だったからね……。
そんなこんなで個人としては強化傾向にあるが、この世代で多くのライバルが登場。
複合タイプこそ違うが、アタッカーとしては攻撃125の「アーマルド」に完敗。
バトン役としては「かそく+つるぎのまい+バトンタッチ」ができる「テッカニン」が大きな壁となった。
第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

「物理・特殊の分離」が逆風に…
第4世代では技の分類が変わり、タイプ一致のメイン技「ヘドロばくだん」と「シグナルビーム」が揃って特殊技になってしまい弱体化。
高めの攻撃を生かすには「どくづき」と「むしくい」に頼るしかない状況になってしまった。
この世代で「かげうち」「ふいうち」を覚え、少しは鈍足を誤魔化すことができるようになった。
とはいえ素のスペックが低く、火力不足も深刻であったため、アタッカーを務めるには厳しすぎる状況であることは変わらない。
新登場した「ゴウカザル」「ムクホーク」「トゲキッス」などに不利なのも痛かった。
第5世代(ブラック・ホワイト)

「スナイパー」を獲得したものの…
隠れ特性で「スナイパー」を獲得し、急所に当てることができればそれなりの火力が実現できるようになった。
しかし、素早さの低さやアイテムの自由度を考えると実用性は低いと言わざるを得ない。
この世代で全く同じタイプのライバル「ペンドラー」が登場。種族値は基本全て負けており、素早さに関しては大完敗。
シンプルなアタッカーをするならペンドラーの方が適性が高いと言える。
差別化要素としては「ふみん」の存在が重要。
この世代で猛威を振るっていた「キノガッサ」対策として注目を浴びた。
あまりにもピンポイントすぎるメタではあるが、この低種族値でトップ層の一角を相手できるなら悪くないだろう。
第6世代(X・Y・ORAS)

「ねばねばネット」獲得でトラップ使いとして躍進!
第6世代で新技「ねばねばネット」を習得!
先発に出して罠を張ることで後続のエースを動かしやすくする役割を得た。
他にも同じ技を覚えた虫タイプがいるが、いずれも複合タイプが違うため差別化は容易。
特性が「ふみん」なのも地味に優秀であり、先発で対面しやすい「キノガッサ」に対して自分の仕事を遂行できるのは長所であった。
また、タイプ一致の大技「メガホーン」を習得したことにより、最大火力を大きく更新。
フェアリータイプの登場もあって毒技の需要も上がっており、攻撃面でも強化傾向にあった世代だった。
第7世代(サン・ムーン)

専用技「どくのいと」習得
第7世代では専用技の「どくのいと」を習得。
相手の素早さを1段階下げながら毒状態にする有用な技。
この技により、他のポケモンとの差別化を考える必要はとりあえずなくなったと言えるだろう。
「どくのいと」「ねばねばネット」によって相手のペースを乱して後続のエースに託すというのがアリアドスのスタイルとして確立された。
第8世代(ソード・シールド)

入国できず!
第8世代には最後まで参加できず。
ダイジェット時代であったため、無理せずお休みで正解だったかもしれない。
第9世代(スカーレット・バイオレット)

罠使いのライバル「ワナイダー」登場
第9世代では『碧の仮面』で無事入国。
この世代でも「ねばねばネット」や「どくびし」を生かした起点作成が基本のお仕事。

そんな中、同じ序盤虫ポケモンとして「ワナイダー」が新登場した。
「トラップポケモン」という名の通り、設置技や専用技「スレッドトラップ」を扱う策士である。
退場技の「おきみやげ」や、強制交代技「ともえなげ」も完備しており、自分自身は相手の起点にならないのも優秀。
そしてアリアドスと同じ特性「ふみん」をもっており、同じトラップ使いとして意識しなければならない存在となった。序盤虫同士でなに争ってんだ。
チャンピオンズ

「どくのいと」強化と「であいがしら」
チャンピオンズでは初期環境から無事内定。
専用技「どくのいと」の素早さダウンが2段階へと強化されたのは嬉しい要素。
鈍足なのは変わらないが、抜ける範囲は大幅に増えたと言える。
また、威力が100に上がった「であいがしら」をタイプ一致で使うことができる稀有なポケモン。
起点作りが基本の仕事ではあるが、油断した相手に高火力の先制技をぶち込めるのは悪くない。
とくに「スカーフマスカーニャ」を狩れるのは特筆すべき点である。普通に逃げられることも結構あるけど。
まとめ
糸を張り巡らせる「影の立役者」
アリアドスの歴史は、まさに「種族値の低さに屈せず、先発での『ねばねばネット』や『ねむり無効』という唯一無二の役割を見つけ出し、職人としてパーティを支え続けた職人の歴史」でした!
2~5世代:低種族値に悩まされながらも「クモのす」「バトンタッチ」など独自の動きで敵を攪乱。
6世代~現在:「ねばねばネット」を中心に、後続のエースを動かしやすくするトラップ使いとして役割を果たしている。
派手なエースではないけれど、フィジカルに任せたポケモン達にはよく刺さるアリアドス。
罠を張り巡らせ、糸を絡め取るアリアドスの立ち回りは、使っていて最高に癖になる魅力がありますね!
あなたが思い出深いのはどの世代のアリアドスですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!




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