初代『赤・緑』で「ポケモンのふえ」を吹いて起こさないと通してくれない、居眠りポケモンのカビゴン。
対戦界におけるカビゴンは、第2世代で王の座まで駆け上がり、格闘タイプの台頭やインフレの中でも独自の存在感を放っている。
かわいくてのんびりした見た目とは裏腹に、常に「環境の中心」であり続けたカビゴンの凄まじい歴史を振り返ります!
カビゴンの概要
カビゴンのデータ
![]() カビゴン | |||
|---|---|---|---|
| 全国図鑑No. | 0143 | 初登場世代 | 第1世代 |
| タイプ | ノーマル | 重さ技威力 | 120 |
| 通常特性1 | 通常特性2 | ||
| めんえき | あついしぼう | ||
| 隠れ特性 | |||
| くいしんぼう | |||
カビゴンの種族値
| 第1世代 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特殊 | 素早 | 合計 |
| 160 | 110 | 65 | 65 | 30 | 430 |
| 第2世代以降 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 160 | 110 | 65 | 65 | 110 | 30 | 525 |
全ポケモントップクラスのHP160が最大の特徴。
見た目通り非常にタフな性能をしている。
2世代の特殊分岐で特防が45も伸び、一気に王の座へと駆け上がった。
その後は強力な格闘タイプや格闘技、インフレの影響で王の席を譲ることになったが、どの世代でも独自の役割をしっかりと果たしている。
第8世代ではキョダイマックスを獲得。
専用技「キョダイサイセイ」によって木の実を回収する無限カビゴンが猛威を振るった。
カビゴンの歴史と評価
カビゴンが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!
第1世代(赤・緑・青・ピカチュウ)

弱いわけではないが「ケンタロス王」の陰に隠れる
圧倒的なHP160、攻撃110という凄まじい数値のノーマルタイプ。
まだ特殊分岐前のため、後の世代ほどの特殊耐久はないが、高いHPのおかげでまずまずの耐久力を誇る。
習得技も非常に優秀であり、タイプ一致の「のしかかり」「はかいこうせん」「じばく」は全ポケモントップクラスの火力を誇る。
ノーマルタイプらしく「じしん」「いわなだれ」「ふぶき」「10まんボルト」「サイコキネシス」といったサブウェポンも非常に豊富であり、初代最強技の一つ「ドわすれ」も使うことができる。
総合スペックは非常に高く、間違いなく弱いポケモンではないが、初代には彼が君臨していた。

……そう、ケンタロスである。
同じノーマルタイプで「のしかかり」や「はかいこうせん」を使えるのは同じ。
初代の環境では素早さこそ正義であったため、高い素早さから行動できるケンタロスが王に君臨していたのだ。
素の火力はカビゴンの方が高くても、ケンタロスは高すぎる急所率で火力を底上げできる。
上から行動することがなによりも重要な環境であり、相手に先手を取られるだけで事故が起きる可能性が大幅に上がってしまうため、足の遅いカビゴンはメジャーなポケモンとはならなかった。
ケンタロスとの差別化点としては「じばく」の存在があり、「スターミー」「サンダース」といった厄介なポケモンを自爆で道連れにする動きは非常に強力であった。
第2世代(金・銀・クリスタル)

名実ともに王の座に君臨する
第2世代では特殊が分岐され、特防が65からなんと110に激増。
45もの上げ幅により、一気にトップメタへと駆け上がった。
当時の努力値の仕様で全ステータスに全振りができたため、この時代のカビゴンは歴史上最高の耐久力を持っていた。
「攻守両面が優秀、型も豊富、技も強い、腐ることがほぼない」という完璧に近い性能を誇っており、この世代で誰もが認める最強ポケモンであった。
カビゴンを入れないパーティはほぼ存在しないレベルであり、「自分のカビゴンをどう使い、相手のカビゴンをどう突破するか」が重要になるほどの環境の中心であった。
そのことから「第2世代対戦=カビゴンゲー」という声も多かった。
「のろい」で隙のない完璧なポケモンに
積み技「のろい」との相性が抜群であり、素早さダウンのデメリットはほぼなし。
そして火力と耐久を同時に底上げできるため、難攻不落の大エースとなる。
「すてみタックル」「じしん」「のろい」「ねむる」といった技構成がとりあえずのテンプレであり、エアームドとプテラ以外の全てのポケモンに等倍以上で殴ることができる。
その基本をベースにしつつ、エアームド対策に「だいもんじ」、そして「じわれ」や「じばく」といった切り札も完備していた。
この世代で誰もが使えた「ねむる+ねごと」との相性も抜群に良く、技スペースは苦しくなるが、「のろい+ねむる+ねごと」の構成にするともはや誰にも突破されないレベルとなる。
その場合は1ウェポンになり、ノーマル技にするとゴーストタイプに、地面技にすると飛行タイプに止められてしまうため、技は熟考する必要がある。
兎にも角にも全てにおいて最強であることは間違いなく、確実にカビゴンの全盛期だったと言って良いだろう。4割70本210打点くらいやってたよ本当に。
第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

努力値の仕様変更で耐久力が下がる
第3世代では努力値の仕様が変わり、全てのステータスに振ることができなくなり、第2世代の時ほどの化け物耐久力とはお別れとなってしまった。
とはいえ、この世代でも十分すぎる耐久力であり、努力値は低めの防御に振ることがベターとなった。前世代がおかしすぎただけである。
この世代で獲得した特性は「めんえき」「あついしぼう」であり、どちらも耐久ポケモンとしては素晴らしいものであった。
厚い脂肪によって炎・氷技が半減となることから、特殊受けとしての性能はさらに上がったとも言える。
火力がインフレしきってない時代であったため、まだまだ鈍いカビゴンが現役であり、相変わらず「のろい+ねむる」は驚異的な耐久力を発揮していた。
第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

高威力技や火力アップアイテムが逆風に
第4世代では技の分類が変わり、それに伴って物理・特殊ともに多くの新技が実装された。
カビゴンにとっては「インファイト」「きあいだま」の登場が痛く、高威力技で抜群を突かれるとさすがのカビゴンでも苦しかった。
タイプ不一致の格闘技くらいは耐えることはできるが、火力アップアイテムの存在もあり、何度も耐えることは難しかった。
とはいえ特殊方面は非常に堅牢であり、まだまだ現役で活躍していた世代であった。
新技「トリックルーム」が登場!
第4世代の新技「トリックルーム」とは非常に相性が良いということで注目を浴びた。
シングルではターンが足りないが、ダブルでトリル要因と組ませることで強力な性能を発揮することができる。
自分でアタッカーを務めることもできるし、「じばく」によって後続にトリルターンを多く残すことも可能であった。
第5世代(ブラック・ホワイト)

格闘タイプ全盛期がつらかった…

第5世代は格闘タイプの全盛期。
「ローブシン」「コジョンド」「テラキオン」といった強力な格闘タイプが新登場し、カビゴンにとっては大きな逆風となった。
また、新技「サイコショック」が登場したことで特殊受けとしても若干不安に。
もはや「誰でも余裕で相手できる王」の姿はなく、しっかり相手を見極めて有利な相手を狩るポケモンへと変貌していた。
とくにこの時代最強と言われていた「ラティオス」には基本有利であり、「おいうち」を搭載して逃がさずに狩る仕事をこなすことができる。
有利不利がよりはっきりしてきたため、努力値も防御を捨てて特防に厚く振るトレーナーも増えた印象である。
防御に振ってもどうせ格闘には勝てないし。
第6世代(X・Y・ORAS)

相性の良い「とつげきチョッキ」が登場!
第6世代では多くのポケモンがメガシンカで救済されたが、カビゴンはさすがに貰えず。王の経験があるからね、さすがにね。
しかし「とつげきチョッキ」が新登場!
補助技も優秀とはいえ、サブウェポンも豊富でありフルアタにしやすいカビゴンとは相性バッチリであり、高い特防をさらに引き上げることができる。
回復することはできなくなるが、特殊ポケモンとの殴り合いを制することが可能となった。
また、この世代で特殊技の威力が軒並み下げられたこともカビゴンにとっては追い風であった。
強力なメガポケモンによって火力がインフレ
第6世代はメガシンカによって火力が間違いなくインフレした世代であり、カビゴンにとっては苦しい時代となった。
とくに「メガルカリオ」「メガバシャーモ」といった格闘タイプのメガ勢は手も足もでない天敵であり、他のメガポケモンも一撃が強烈。
カビゴンをもってしても受けや流しが成立しないことが増えた世代であった。
第7世代(サン・ムーン)

「くいしんぼう+半分回復の実」で大復活!
第7世代でカビゴンに衝撃の大強化が入った。
「フィラのみ」などの木の実の回復量が「最大HPの1/2」に上方修正されたことで、近年苦しんでいたカビゴンが「くいしんぼうカビゴン」として大復活した。
「くいしんぼう」の効果により、HPが半分を切ると木の実が発動し、HPが半分回復する。
そして「リサイクル」を使うことによって念願の即時回復を手に入れることができた。
「はらだいこ」との相性が良く、ロマンではなく十分現実的な作戦の一つとなった。
当然「とつげきチョッキ」は持てなくなるが、「ねむる」以外の回復ソースを得たことが非常に大きく、運用の幅が大きく広がった世代であった。
第2世代で王になり、それ以降は徐々にインフレの波に飲まれつつあったカビゴンにとって革命的な世代であったと言える。
第8世代(ソード・シールド)

キョダイマックスを獲得!

第8世代の新システム「ダイマックス」との相性は非常に良好であり、豊富なサブウェポンを使いこなすことができる。
高いHPをさらに倍にでき、耐久力も凄まじいものとなる。
この時代は空前の大ダイジェット時代であり、カビゴンはダイジェットを使えなかったが、元々素早さなんて眼中にないカビゴンにとってはさして問題にはならなかった。
第8世代で混乱木の実の回復量が1/3に弱体化され、くいしんぼう型は廃れるかに思えたが……
キョダイマックスの姿を獲得!
専用技「キョダイサイセイ」はリサイクルと同等の効果があり、「はらだいこ」を積んでキョダイサイセイを放つことで超火力で殴りながら回復できてしまう。
ダイマックスによる耐久増加で一撃では倒せないことがほとんどであり、そこから超火力で超回復していくカビゴンは相手に絶望を与え続けていた。
トップメタ「エースバーン」や「ウーラオス」によって多少使用率は落ちたが、それでも高い順位を維持しており、この世代でも非常に強力なポケモンであったと言える。
第9世代(スカーレット・バイオレット)

「あついしぼう」とテラスタルの相性良し
第9世代ではダイマックスが廃止。
あまりにも相性抜群のシステムであったため、カビゴン大好きトレーナーは涙を流していた。
しかし、新たなシステム「テラスタル」との相性も良かった。
「あついしぼう」によって炎・氷が半減となるため、様々なテラスタイプと組み合わせることが可能となった。
爆発力は大幅に低下してしまったが、優秀な耐性・数値を生かし、受けながら殴るという従来のカビゴンの姿でそれなりに活躍していた。
チャンピオンズ

ベテランの味で活躍中!
大人気ポケモンのため、チャンピオンズでも初期から内定済み。
カビゴン自身の変化は「じばく」「ばかぢから」を再習得した程度であり、基本的な役割は変わらない。
メガシンカが復活したことにより、超火力で殴られてしまうことも増えたが、同時に役割の特殊アタッカーも増えた。
初期環境ではダイマックスやテラスタルによって耐久を誤魔化すことはできないため、しっかり数値で受ける必要がある。
役割対象を明確にして運用していくのが良いだろう。
ダイマックスが解禁されたら暴れそうなポケモンの一匹である。
まとめ
常に一定の強さを誇った「生ける伝説」
カビゴンの歴史は、まさに「第2世代で王となり、常に時代ごとのシステムや技を吸収して『絶対倒れない巨大要塞』であり続けた怪物の歴史」でした!
1世代:強いはずだがシステムやケンタロスの存在により影が薄かった。
2世代:採用率ほぼ100%の「金銀対戦界の絶対王者」
3~6世代:「受けながら殴る」の代名詞に。
7世代:くいしんぼう+リサイクルで大活躍!
8世代:はらだいこ+キョダイサイセイの圧力。
チャンピオンズ:従来通りの受けながら殴るポケモンとしてベテランの味を出している。
いつも居眠りしている可愛い見た目からは想像もつかない、対戦界最高のガチポケモン。
第2世代の最強のカビゴンは忘れたくても忘れられない強さでした!
カビゴンを抜きにしてポケモン対戦史は絶対に語れませんね!
あなたが思い出深いのはどの世代のカビゴンですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!




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