ヤドランのポケモン対戦の歴史と評価まとめ!

ポケモン

初代『赤・緑』から登場し、どこか間抜けていて愛くるしい表情が魅力のヤドラン。

素早さ種族値「30」という筋金入りのド鈍足ですが、対戦界においては高水準な物理耐久と優秀な回復技、そして「さいせいりょく」を駆使して相手の攻撃を完封する「最凶の受けポケモン」として君臨してきました。

今回は、そんなヤドランが歩んだ「受けて詰ませる」絶望の対戦史を振り返ります!

ヤドランの概要

ヤドランのデータ


ヤドラン
全国図鑑No.0080初登場世代第1世代
タイプみず
エスパー
重さ技威力80
通常特性1通常特性2
どんかんマイペース
隠れ特性
さいせいりょく

Gヤドラン
タイプどく
エスパー
重さ技威力80
通常特性1通常特性2
クイックドロウマイペース
隠れ特性
さいせいりょく

メガヤドラン
タイプみず
エスパー
重さ技威力100
特性
シェルアーマー

ヤドランの種族値

第1世代
HP攻撃防御特殊素早合計
95751108030390
第2世代以降
HP攻撃防御特攻特防素早合計
95751101008030490
※特殊分岐で特攻が80→100へ上昇。

Gヤドラン
HP攻撃防御特攻特防素早合計
95100951007030490

メガヤドラン
HP攻撃防御特攻特防素早合計
95751801308030590
※防御+70,特攻+30
とぼけた顔が魅力の癒し系ヤドラン。
素早さを極限まで削っており、自慢の防御力を中心にかなり高水準でまとまっている種族値配分。

見た目に反して初代から非常に器用であり、物理・特殊・変化の全ての技を多数習得できる。

基本的にどの世代でも屈指の物理受けとして働くことが多く、「さいせいりょく」の特性も相まって非常に堅牢。

6世代ではメガシンカを獲得し、なんと防御が+70という凄まじい上がり幅を見せた。
運営からも「キミは物理受けとして生きていきなさい」というメッセージだろう。

ヤドランの歴史と評価

ヤドランが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!

第1世代(赤・緑・青・ピカチュウ)

「ドわすれ」で特攻特防2段階アップ!

初代のヤドランは、物理耐久の高さもさることながら、「ドわすれ」を使えるポケモンとして脚光を浴びた。
99カップといういわゆる2軍大会だけどね。

当時はまだ特殊分岐前なので、「ドわすれ」はを使うと「特攻と特防が同時に2段階アップ」というぶっ壊れ技であった。
ほぼ「ジオコントロール」であると考えると強すぎる。

HPと防御はもともと恵まれていたため、薄い方面を一気に補強できるのはあまりにも相性が良く「ヤドラン=ドわすれ」という方程式が確立していた。

当時はエスパー技が無効化されることが絶対にないため、「サイコキネシス」「ドわすれ」「ねむる」と「かげぶんしん」or「でんじは」という友達を失くす技構成で強力な地位を築いていた。

1度積めれば火力も耐久も十分になるんだから最強ポケモンじゃね?と思われるかもしれないが、実はそんなことはない。

そう、きゅうしょの存在である。
急所に当たったらステータス変化が無効となるのは今と同じ。

初代の急所率は素早さ依存であるため、素早さの高いポケモンの「10万ボルト」で貫かれることも多かった。
また、「ウツボット」の「はっぱカッター」も確定急所となるため厄介な存在であった。

一見最強のポケモンに思えるが、実際は急所が怖すぎて悠長に積めないという感じであった。
逆に急所にさえ当たらない自信があるならいくらでも積めば良い。

エスパー最強の「フーディン」や「スターミー」には敵わないが、それらが禁止されていた環境では圧倒的な使用率を誇ったポケモンであった。

第2世代(金・銀・クリスタル)

「ドわすれ」の仕様変更など、凄まじい逆風が吹く

特殊分岐の影響で特攻が80→100へと上昇。
シンプルに火力が上がった形なのでありがたい。

初代で猛威を振るった「ドわすれ」の仕様変更により大幅弱体化。火力を補強することができなくなってしまった。

初代でエスパータイプが暴れまわった影響で、悪や鋼タイプが登場したことも向かい風。

「サイコキネシス」「ふぶき」といったメインで使っていた技も弱体化されてしまった。結構可哀想なことに。

高い耐久力こそ健在であったが、ヤドランの歴史の中ではパッとしない世代であったと言える。

第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

まだ発展途上の性能

第3世代で獲得した特性は「どんかん」と「マイペース」の2種類。

ヤドランのイメージどおりの可愛らしい特性だが、実用性はかな~り微妙。
消去法で混乱を無効化できる「マイペース」を使うしかないという感じであった。

相変わらず器用で豊富な技を覚えるが、新技「めいそう」も習得。
初代のドわすれほどではないが、特攻・特防を1段階上昇させる相性の良い技である。

まだ高速再生技「なまける」がない時代であるため、未完成なポケモンであったと言える。

第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

物理受けとして完成され一線級に!

第4世代で技の分類が整理された。
高速再生技「なまける」を習得し、より物理受けとしての役割が明確となった。

強力な物理アタッカーである「メタグロス」や、「ガブリアス」「ボーマンダ」といったドラゴン勢とも戦えるスペックをもつ。

「でんじは」「あくび」「トリックルーム」など、優秀で状況を一変させる補助技を豊富に覚える点も素晴らしい。

持ち前の器用さと高い耐久力を生かし、トレーナーのカスタマイズセンスが問われるポケモンとなった。
覚える技多すぎて迷っちゃうよね。

総じて、この世代で物理受けとしての道が完全に開かれ、しぶとくいやらしい戦い方で一定の地位を確保したと言える。

第5世代(ブラック・ホワイト)

「さいせいりょく」解禁! 悪夢の受けサイクル完成!

第5世代で隠れ特性「さいせいりょく」を獲得!
「手持ちに戻るだけでHPが1/3回復する」という相性抜群の素晴らしい特性を手に入れた。

格闘タイプが幅を利かせていたもあり、4世代よりもさらに需要が増し、物理受けといえばヤドランと言われるまでになっていった。

新アイテム「ゴツゴツメット」との相性も良く、受け出しているだけで勝手に相手が削れていくこともあった。

この世代で覚醒を果たした「パルシェン」をはじめ、ローブシンやバシャーモ、ギャラドスといった猛者の攻撃を正面から受け止める姿は圧巻であった。

「受けループ」というワードが出始めたのもこの世代であり、「モロバレル」「ナットレイ」といった新ポケモンとの相性も良く、環境の第一線でしっかりと活躍していた。

第6世代(X・Y・ORAS)

物理受けとしての才能を遺憾なく発揮

第6世代ではメガシンカを獲得!
なんと防御が+70されて180になるというヤケクソ種族値となった。
その分特防は一切上がらないため、「物理を受けなさい」とゲーフリに言われている。

特性は「シェルアーマー」へと変化し、受けポケモンの最大の天敵である急所事故を0%にできるのが非常に偉かった。
初代の時のことを考えるとなんかエモいよな…

相変わらず技は豊富であり、「てっぺき」「めいそう」「ドわすれ」といった積み技をいれて完全要塞を狙う型や、「ねっとう」「れいとうビーム」「だいもんじ」といった攻撃技多めで役割対象への遂行速度を上げたりとなんでもござれ。

とくにこの時代に暴れまくっていた「ファイアロー」を受けきり、「メガガルーラ」にも対応できたのは特筆すべき点である。

絶対にメガシンカしないといけないポケモンでもなく、「さいせいりょく」を生かしながら良きタイミングでメガしても良し、そもそもメガではなくゴツゴツメットを採用するのも良し。

総じて物理受けとしては完璧に近いポケモンとなり、数多くのアタッカーを止めることができた世代であった。

第7世代(サン・ムーン)

十分強いが環境が向かい風

第7世代でも物理受けとして大活躍!
……の予定だったが少し環境がつらかった。

トップメタに相性の悪い「カプ・コケコ」や「ミミッキュ」が君臨しており、それらに弱点を突かれてしまうのが苦しかったのである。

また、Zワザにより瞬間火力を高められる環境であったため、いくらヤドランでも大ダメージを喰らってしまうことも増えてしまった。

トリル起動兼アタッカーに

元々トリックルームを使え、それなりの特攻があったため適性は高かったが、トリル発動役とアタッカーを兼ねることができる存在として注目された。

一撃耐える性能は極めて高いため、トリルして力尽きるまで殴り合い、そのあとに鈍足ポケモンを降臨させることができる。

第8世代(ソード・シールド)

さらに優秀な技を多数習得!

第8世代では『鎧の孤島』で無事内定。
これまでの世代同様、物理受けとしての役割を担う点は基本変わらない。

もともと器用なポケモンだったが、この世代でもさらに豊富な技を習得した。

念願の一致最大火力「ハイドロポンプ」や、条件付き高火力の「ワイドフォース」も習得。
積み技の「わるだくみ」まで覚えるようになり、火力面では大幅に強化されたと言って良いだろう。

新要素ダイマックスとの相性も悪くない。
水技なら雨が降るし、エスパー技ならサイコフィールドを発動でき、次の火力を底上げできる。

技範囲も広く、全ての技を必中高火力で使えるのはアタッカーとしても十分優秀。

リージョンフォームで面白い性能に!

8世代でリージョンフォームを獲得!
どく・エスパーという初の複合タイプとなった。

タイプはともかく、原種に比べると攻撃的な両刀気味の種族値配分となった。

専用技「シェルアームズ」は相手によって物理・特殊が勝手に切り替わる性能であり、ダメージが大きくなる方が参照される。

そして最大の特徴が新特性「クイックドロウ」である。

攻撃技を選択した際30%の確率で先制攻撃になる効果であり、低い素早さをカバーできる強力な特性。
※変化技の時は発動しないので注意。

「せんせいのツメ」を持たせて攻撃技を選ぶとなんと44%の確率で先制攻撃となる。

運ゲーと言われればそれまでだが、十分戦略に組み込める確率と言って良いだろう。

第9世代(スカーレット・バイオレット)

苦手な相手が大量発生

第9世代でも原種、リージョンともに無事内定。

この世代の新ポケモンである「サーフゴー」「ハバタクカミ」「イーユイ」といった強力な猛者に特殊技で弱点を突かれてしまうのがあまりにも痛い。

テラスタルによって弱点を減らすことができるため、うまく相手の攻撃を透かして行動回数を確保したいところである。

物理受けとしては十分活躍できる性能だが、確固たる地位を築くほどではない世代であった。

ポケモンチャンピオンズ

メガシンカ復活とデフレ火力が追い風に

チャンピオンズでメガシンカが復活し、また絶望の要塞として働けるように。

初期環境では火力がデフレしていることもあり、受けが成立しやすいのもヤドランにとっては嬉しいところ。

多くの技を覚えるため、役割対象をしっかり考えて技を決めていきたい。

「てっぺき+ボディプレス」だけで相手を絶望させることも可能である。

圧倒的なパワーでエースを張るメガシンカではないが、受け型のメガポケモンとして独自の動きができるのは大きな特徴である。

まとめ

呑気な顔で相手の心を折る「ピンクの絶対要塞」

ヤドランの歴史は、まさに「鈍足という弱点を、圧倒的な物理耐久と『さいせいりょく』でカバーし、相手をジワジワ詰ませてきた歴史」でした。

初代:チート級の技「ドわすれ」によって急所にさえ当たらなければ最強に。

2~3世代:まだ発展途上の修行期。

4世代:「なまける」獲得によって物理受けとして覚醒!

5世代:「さいせいりょく」によって受けループのパーツとしてさらに強力に。

6世代:メガシンカ獲得!物理絶対止めるマンに。

8世代:リージョンフォームを獲得。とてもユニークな性能で唯一無二の性能に。

現代:物理受けとして今日も元気にストッパーを務めている。

相手の自慢の攻撃を呑気な顔で受け、「なまける」で心を折るヤドラン選手。
急所で突破したくてもメガシンカでそれすら許さない。

相手にすれば、顔に似合わず絶望を与えてくる厄介なポケモンであり続けるでしょう。

あなたが一番思い出深いのは、どの世代のヤドランですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!

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