初代『赤・緑』でワンリキーから通信交換で進化する、脳筋格闘ポケモンの金字塔、カイリキー。
またの名を彩芽ちゃん。
「1秒間に2,000発のパンチを繰り出す」という凄まじい図鑑説明とは裏腹に、対戦界では長年その腕を持て余す悲しい歴史がありました。
今回は、そんなカイリキーが「神特性」を手に入れ、相手を恐怖と混乱のどん底に叩き落とすまでの、汗と筋肉の対戦史を振り返ります!
カイリキーの概要
カイリキーのデータ
![]() カイリキー | |||
|---|---|---|---|
| 全国図鑑No. | 0068 | 初登場世代 | 第1世代 |
| タイプ | かくとう | 重さ技威力 | 100 |
| 通常特性1 | 通常特性2 | ||
| こんじょう | ノーガード | ||
| 隠れ特性 | |||
| ふくつのこころ | |||
カイリキーの種族値
| 第1世代 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特殊 | 素早 | 合計 |
| 90 | 130 | 80 | 65 | 55 | 420 |
| 第2世代以降 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
| 90 | 130 | 80 | 65 | 85 | 55 | 505 |
初代から登場するかくとうタイプ。
攻撃が130と高く、物理方面の種族値は素晴らしいTHE格闘タイプといった配分。通称:上半身屈強ポケモンである。
初代では情けないポケモンであったが、世代を追うごとに強化されていき、4世代で「ノーガード」の特性を得たことでひとまず完成された。
足は遅いが、比較的高めの耐久力と広い技範囲をもつため殴り合いに強く、先制技も覚える。
6世代では「ファイアロー大暴れ」、7世代では「強力なフェアリー大量発生」という向かい風も強いが、なんとか頑張って日々筋トレしているポケモンである。
カイリキーの歴史と評価
カイリキーが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!
第1世代(赤・緑・青・ピカチュウ)

不遇すぎた格闘タイプ
初代のカイリキーは全ポケモン中2位の攻撃130というパワーファイターだった。
……が、当時の対戦界は「エスパータイプ絶対王政」であり、エスパー弱点の格闘や毒タイプにとって非常に厳しい環境であった。
当時は特殊一括であったためカイリキーの特防は65。
こんなペラペラな筋肉では「フーディン」や「スターミー」のサイキネで簡単に蒸発してしまう。
また、格闘技の最大火力は「じごくぐるま」の80。しかも反動あり。
一応「ケンタロス」「ラプラス」「ラッキー」といった当時の猛者に抜群を突けるが、さすがに厳しいと言わざるを得ない。
まさに「筋肉の持ち腐れ」なスタートであった。
第2世代(金・銀・クリスタル)

不遇からの脱却!一気にメジャー級に!
第2世代では大幅に強化された。
特殊分岐の影響で特防が65→85へと引きあがり、高いHPも相まって物理・特殊どちらも耐久面が安定した。
エスパー絶対王政が終わり、新タイプの悪・鋼に弱点を突けるというシステム面での追い風も大きかった。
「クロスチョップ」と「カビゴン狩り」で筋肉開花!
技方面も大きすぎる強化が入った。
第2世代で待望の格闘技「クロスチョップ」を習得!
命中は若干不安だが、メインウェポンとして文句なしのパワーを手に入れることができた。
王の座に君臨していた「カビゴン」に対して高火力で殴れる点は非常に優秀であり、急所を引けば一撃で落とすことも可能であった。
他にも「バンギラス」「ケンタロス」といった猛者に弱点を突けるのはあまりにも偉すぎた。
また、「めざめるパワー」によって技範囲を広げることができ、エアームド対策の「だいもんじ」も習得できる。
「アンコール」で相手をロックする器用な動きも可能であった。
そして切り札の「じわれ」も使えるし、高耐久で4倍弱点がないことから「ねむる+ねごと」も十分視野に入る。
脳筋のアタッカーに思えるが、器用で柔軟な戦い方ができるポケモンに昇華したのである!
第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

安定した物理アタッカー
第2世代からとくに変わったことはなく、安定した格闘アタッカーとして一定の地位を築いていた。
3世代で実装された特性は「こんじょう」であり、状態異常に強くなったのもありがたい強化。
まだ「ノーガード」の特性はなかったが、十分の活躍を見せた世代であったと言える。
第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

「ノーガード」×「ばくれつパンチ」の害悪マッチョへ
第4世代では神特性「ノーガード」を獲得!
これによって新たな道が拓かれることになる。
お馴染みの「ばくれつパンチ」が必中で威力100の確定混乱というぶっ壊れ技に。
これによって全ての相手にワンチャンスを残せるという個性を得た。
また、サブウェポンの「ストーンエッジ」も必中になるため、非常に相性の良い特性を貰ったと言える。
余談だが、ファクトリーで「ツメ→爆パン→自滅」の流れを喰らって発狂した人も多いのでは?
僕もその一人です。
技方面も大きな強化
爆裂パンチが優秀すぎるが、他の技も大いに強化されている。
3色パンチが物理になったことで4倍弱点を狙うことができるようになり、先制技の「バレットパンチ」まで習得。
ちなみに「かえんだま」や「どくどくだま」が登場したことにより、「こんじょう」型も現実的に。
総じて、この世代での大強化によってカイリキーとしては完成された性能になったと言えるだろう。
第5世代(ブラック・ホワイト)

「武神・ローブシン」の登場と、ノーガード一筋の矜持

第5世代では、同じ格闘タイプで圧倒的な種族値と「ドレインパンチ」を持つ強豪「ローブシン」が登場。
特性も同じ「こんじょう」持ちということで、どうしても比較対象となった。
純粋な打ち合いでは「ローブシンを使えばええやん」ということになってしまった。
しかしカイリキーにはアレがある。
そう、「ノーガード爆裂パンチ」である。
この時代で「ゴルーグ」が同じことをできるようになったが、所詮タイプ不一致。カイリキーの足元にも及ばない。
「鍛えてきた筋肉が違う!」と言わんばかりに爆裂パンチを振り回す姿にファンは熱視線を送っていた。
第6世代(X・Y・ORAS)

ファイアローの存在とフェアリーの登場
第6世代では「ファイアロー」が序盤鳥とは思えないほど大暴れしており、飛行弱点のポケモンはそれだけで肩身が狭かった。
さらにこの世代からフェアリータイプが登場し、格闘タイプにとっては強い逆風が吹いていた。
第7世代(サン・ムーン)

混乱の仕様変更とカプ系の登場
引き続き第7世代でも厳しい立場に。
混乱の仕様変更によって自傷率が低下。
1/2→1/3になったことで期待値が大きく下がってしまった。まぁ3割引けばいいだけの話だけど。
6世代で暴れ狂っていたファイアローは数を減らしたが、今度はカプ系やミミッキュが新登場。
基本的に誰にも勝てないレベルで相性が悪いが、中でもミストフィールドで混乱も無効化してくる「カプ・レヒレ」は天敵。
「カプ・テテフ」も凄まじいパワーで確定1発とられてしまうため大の苦手。
カイリキー自体が弱体化しているわけではないが、環境の向かい風は強かった。
第8世代(ソード・シールド)

キョダイマックスを獲得したが…

第8世代ではキョダイマックスを獲得。
専用技「キョダイシンゲキ」は急所ランクを+1するという効果。
確かにクロスチョップやストーンエッジなど急所技を覚えるが、ダイマックス中はダイマックス技になってしまうためなんとも言えない効果。
通常の「ダイナックル」で攻撃ランクを上げた方が安定して火力を上げることができてしまうのが現実。
世はまさにダイジェット時代
この時代は「ダイジェット」が吹き荒れる環境であった。今思うとイカれ性能だったなぁ。
カイリキーに限ったことではないが、飛行弱点というだけで動きづらく、加速の餌にされてしまう状況であった。
第9世代(スカーレット・バイオレット)

筋トレが忙しくて参戦せず
第9世代では残念ながら内定しなかった。
筋トレが忙しくて面接の日を忘れていたらしい。
チャンピオンズ

あの頃から変わらぬ筋肉
チャンピオンズでは初期環境から使用可能。
第4世代で完成したカイリキーから大きく変わったことはなく、相変わらず「ノーガードばくれつパンチ」で相手をビビらせるのがお仕事である。
最大のライバルとも言えるローブシンも初期から使えるのも少し痛いところか。
ノーガードの格闘タイプとしては「メガルチャブル」が新登場。
といっても種族値傾向が違いすぎるし、ルチャブルは爆パンを覚えないし差別化には全く問題なし。
まとめ
大雑把な筋肉から「必中・確定混乱の精密機械」へ
カイリキーの歴史は、まさに「脳筋アタッカーが『ノーガード』という最高の個性を手に入れ、相手の精神をへし折る害悪アタッカーへ覚醒した歴史」でした。
初代:エスパーに怯える切ない筋肉時代。
2世代:種族値向上、クロスチョップ習得で大強化。
4~6世代:ノーガード獲得!伝説の混乱マシーンへ。
7世代~現代:混乱が弱体化。それでも泣きながら爆パンを振り回す。
初代で不遇すぎた時代から大幅に出世したカイリキー。
「ノーガード×爆裂パンチ」という強烈な個性を得て多くの相手を発狂させました。
見た目のインパクトも強く、非常にユニークなポケモンに仕上がっていますよね!
あなたが思い出深いのはどの世代のカイリキーですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!




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