ケンタロスのポケモン対戦の歴史と評価まとめ!

ポケモン

初代『赤・緑』のサファリゾーンで、ガルーラやラッキー同様に捕獲困難なレアポケモンとして登場したケンタロス。

3本のしっぽを振り回して暴れ回る荒々しい姿そのままに、ポケモン対戦の歴史においては「初代対戦環境の頂点に立った最強の王」として語り継がれています。

今回は、全トレーナーがひれ伏したケンタロスの伝説的な歴史を振り返ります!

ケンタロスの概要

ケンタロスのデータ


ケンタロス
全国図鑑No.0128初登場世代第1世代
タイプノーマル重さ技威力80
通常特性1通常特性2
いかくいかりのつぼ
隠れ特性
ちからずく
※第4世代で「いかりのつぼ」が追加された。

Pケンタロス
タイプかくとう
(ほのお)
(みず)
重さ技威力100
通常特性1通常特性2
いかくいかりのつぼ
隠れ特性
はんすう
※「ブレイズしゅ」は、かくとう・ほのおタイプ
※「ウォーターしゅ」は、かくとう・みずタイプ

ケンタロスの種族値

第1世代
HP攻撃防御特殊素早合計
751009570110450
第2世代以降
HP攻撃防御特攻特防素早合計
75100954070110490
※特殊分岐で特攻が70→40へ低下。

Pケンタロス
HP攻撃防御特攻特防素早合計
751101053070100490
間違いなく初代の王であり、当時を知らなくてもなんとなく「ケンタロスが結構強かったんでしょ?」という知識がある人も多いだろう。
結構強いなんてもんじゃないくらい強すぎた。

種族値的には、必要ない特攻を削った無駄のない配分であり、高い素早さ110が特徴。
この素早さを生かして上から殴っていくというのが基本スタイルとなる。

3世代から「いかく」になったこともあり、物理方面の耐久面も信頼できる。

しかし世代を追うごとに採用価値を見出せなくなり、多くのライバルに抜かれていった悲しい闘牛である。

9世代でリージョンフォームを獲得した。
なんと3種の姿が発見され、また新たな道が拓かれた。

ケンタロスの歴史と評価

ケンタロスが各世代の対戦環境でどのような立ち位置にいたのか、その歴史をじっくり振り返っていこう!

第1世代(赤・緑・青・ピカチュウ)

初代の王に君臨した

ケンタロスと言えば初代。
初代と言えばケンタロス。
…というくらい最強の座に君臨していた。

採用率はほぼ100%であり、当時のポケモントレーナーはほとんどケンタロスを使用していた。
だってケンタロスをいれない理由がないし。

ミュウやミュウツーを除く「初代全ポケモンで一番強かった」といっても過言ではないケンタロスのヤバさをしっかり見ていこう。

高い素早さからの「はかいこうせん」

攻撃100、素早さ110から繰り出されるタイプ一致の「はかいこうせん」がとにかく強すぎた。

当時は相手を倒せば反動を踏み倒せるため、破壊光線を連打してるだけで試合が終わったということもあり得るレベルであった。

初代ではゴーストタイプは「ゲンガー」のみ。
いわタイプは第一線に誰もいない。
鋼タイプはそもそも存在しない。

ということでノーマル技の通りが良すぎることもあり、破壊光線で全てを滅ぼしていた。

初代は超高速環境であり、「フーディン」「ダグトリオ」「サンダース」など、物理耐久が低めのポケモンが多かったのも追い風であった。

完璧すぎるサブウェポン

ノーマルタイプの器用さ故、「じしん」「ふぶき」「10まんボルト」という完璧なラインナップのサブウェポンを揃えていた。

まだ特殊分岐前で特攻が70あったため、特殊技も十分扱うことができたのである。

当時は「ふぶき」最強時代であり、高い素早さから3割で実質瀕死にできるのはあまりにも強すぎた。
吹雪使いの中ではスターミーに次ぐ2番目の速さであり、それだけで相手への圧力は凄まじいものとなっていた。

「はかいこうせん」「じしん」「ふぶき」「10まんボルト」のガチ両刀構成でほぼ全てのポケモンに対応でき、シンプルに最強であった。

実質弱点なし

初代環境ではノーマルタイプの耐性は悪くなかった。
なにも半減できないが、弱点を突かれることもほぼなかったためである。

初代でまともな格闘タイプは「カイリキー」くらいであり、そのカイリキーもエスパー最強時代であるが故、息をしていなかった。

当時のエスパー環境が、結果的にケンタロスに強い追い風となっていたのは因果なものである。

第2世代(金・銀・クリスタル)

弱体化によって王の座を譲ることに

第2世代では特殊分岐の影響で特攻が70から40へ大幅に弱体化。
同時に「ふぶき」も弱体化を喰らったため、特殊技を搭載するのは厳しい状況となった。

代名詞「はかいこうせん」も、相手を倒しても反動を受けるようになり、初代の頃の強みがことごとく潰されてしまった。

格闘タイプの台頭によって弱点を突かれることが増えてしまったのも痛いところ。

…と逆風が吹き荒れてるように感じるが、初代が異常だっただけで第2世代のケンタロスもしっかり強かった。詳しく見ていこう。

積み技「のろい」習得で幅が広がる

第2世代で「のろい」を習得し、高い物理火力と耐久をさらに引き上げることが可能となった。

素早さの高いケンタロスとはアンチシナジーにも感じるが、相手の攻撃よりも先に耐久を上げられる点が大きく評価されていた。

破壊光線は弱体化されたが「すてみタックル」を習得し、「じしん」と合わせて広い技範囲を実現できていたのも優秀である。
「すてみタックル」「じしん」「のろい」「ねむる」という技構成が一般的であった。

一撃技の「じわれ」や「ねむる+ねごと」のコンボも使えたため、また違った色も出せるポケモンへと昇華していた。
(もちろん従来の高速アタッカーとしても強い。)

第2世代ではカビゴンが王の座に君臨していたが、ケンタロスも十分すぎるほど優秀なポケモンであったと言えるだろう。

「狂牛病型」が爆誕!

第2世代だけのアイテム「はかいのいでんし」を持たせることによってハイリスクな速攻型である「狂牛病型ケンタロス」が考案された。

混乱のリスクは付きまとうが、攻撃2段階アップからの破壊光線は「ガラガラ」や「サンダー」といった当時のトップメタを粉砕できたのである。

ロマンあふれるハイリスクハイリターンの戦法で多くのギャンブル狂が脳汁を出していた。

第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

優秀な特性「いかく」獲得!

第3世代では特性「いかく」を獲得し、高めの物理耐久がさらに強化された形となった。
これにより物理技で一撃で落とされることは限りなく少なくなり、安定感が増した。

新アイテム「こだわりハチマキ」を持たせて「はかいこうせん」で粉砕する型も考案された。

前世代と変わらず「すてみタックル」「じしん」によって技範囲が広く、いかくも相まって物理アタッカーとして非常に高水準な性能と言える。。

まだまだ現役で第一線で活躍していた世代であった。

第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

サブウェポンがさらに豊富に!

第4世代では多くの物理技を習得し、選択肢が増えた。

「ストーンエッジ」「いわなだれ」「しねんのずつき」「げきりん」「アイアンテール」あたりが採用候補であり、仮想敵やパーティによって覚えさせる技を変えていきたいところである。

ちなみに代名詞だった「はかいこうせん」が特殊技になってしまったが、実質同じ技の「ギガインパクト」を使えるため問題はない。

インフレの波が徐々に押し寄せる

この第4世代くらいから「ガブリアス」「ゴウカザル」といった強力なポケモンが登場したことや、「インファイト」「ばかぢから」「きあいだま」の普及によって、初代の王ケンタロスが徐々に押し込まれていくことになってしまった。

高い素早さは健在であり、いかくも優秀であるためまだまだ現役ではあるが、攻撃100はアタッカーとしては物足りない数値となってしまったのである。
時の流れは残酷ですねぇ…。

幸い技には恵まれていたため、窮屈にはなるが「こだわりハチマキ」や「いのちのたま」で火力を補強してあげるのがベターとなっていた。

第5世代(ブラック・ホワイト)

特性「ちからずく」を獲得

第5世代では隠れ特性「ちからずく」を獲得した。
基本的にはいかくの方が汎用性が高いが、選択肢の一つとして幅が広がった。

「ちからずく」のポケモンに「いのちのたま」を持たせると反動ダメージを受けずに1.69倍になるバグがあるため、相性が良い。

物理では「ロッククライム」「しねんのずつき」「いわなだれ」の火力を底上げできるが、そこまで恩恵は大きくない。

特殊技はほぼ全てにちからずくが適用されるため、初代の頃を思い出した特殊技を仕込んだ型も可能となった。
特攻が下がってなければなぁ…さすがに40じゃ……

第6世代(X・Y・ORAS)

メガシンカを貰えず我慢の時代に

第6世代では多くのポケモンがメガシンカによって救済されたが、残念ながらケンタロスには与えられず。
まぁ他に救わないといけないヤツ多すぎたし…

基本的にやることはずーっと変わらず。
とくに搦め手もないため、いかくして相手を殴るだけの牛である。

そしてシンプルなアタッカーとしては火力不足が深刻。技範囲はそれなりに広く、素早さも高いが、アタッカーのライバルは多い。

ケンタロスでなければならない理由が乏しく、苦しい時代が続くことになる。

第7世代(サン・ムーン)

インフレの波に飲まれる

第7世代でも微妙すぎる立場は変わらず。
専用Zワザを習得することもできなかった。

アタッカー陣のインフレが大きく進んでおり、もはや最前線についていくことは困難なレベルに。

同じ「いかく」を持つ「メガボーマンダ」や「ランドロス」が環境を支配していたため、「あの頃は強かったのになぁ…」と懐かしむ声が多く聞かれる忍耐の時代となった。

第8世代(ソード・シールド)

「いかく」が実質弱体化

第8世代では『鎧の孤島』で無事内定。
キョダイマックスは貰えなかった。
これでメガなし、専用Zワザなし、キョダイマックスなしの裸一貫で闘う牛となることが確定した。

3世代からケンタロスを支えていた特性「いかく」が「せいしんりょく」「きもったま」などに効かなくなり、実質弱体化されてしまった。

それでも優秀な特性なのは間違いないが、効かない相手ができてしまったのは頭にいれておかなければならなくなった。

ダイマックスとの相性自体は悪くないものの、ダイジェットを使えないのもあり、全抜きエースを務めるのは難しかった。

第9世代(スカーレット・バイオレット)

まさかの3種のリージョンフォーム獲得!

第9世代ではリージョンフォームを獲得!
前代未聞の同地方で3種の姿を手に入れた。

・コンバット種(かくとう)
・ブレイズ種(かくとう・ほのお)
・ウォーター種(かくとう・みず)
の3種類であり、種族値や特性は全て同じ。

原種と比べると攻撃と防御が+10、特攻と素早さが-10されており、物理方面の数値がさらに優秀になった。

炎も水もライバルは多いが、「インファイト」「フレアドライブ」「ウェーブタックル」「レイジングブル」など優秀な一致技で負荷をかけていくことができる。

技範囲は極めて良好であり、原種より素早さは下がってしまったが物理アタッカーとしては性能が上がったと言って良いだろう。

通常のケンタロスでは正直限界を感じていたため、また新たな道が拓かれた世代となった。
ノーマル単タイプのアタッカーはキツイっす。

ポケモンチャンピオンズ

無事内定したが初代の貫禄は戻らず

チャンピオンズでも原種、リージョン共に参戦。
基本的に第9世代の時と立場は変わらない。

ケンタロスも無駄のない種族値配分だが、さらに上をいくポケモンが多数存在するのも事実。
大きなテコ入れがない限り使用率は伸びてこないだろう。

30年前の輝きを取り戻せる日はくるのだろうか…。

まとめ

初代の「闘神」から陥落していく人生

ケンタロスの歴史は、まさに「ゲームの黎明期に暴れすぎて神話となり、その後は同期や後輩たちに追い抜かれていく悲しい闘牛の歴史」でした。

初期:はかいこうせんで全てを倒す最強の闘神。

2世代:王の座は譲るが優秀な性能で環境に君臨。

3~8世代:インフレに苦しみながらも「いかく」で踏みとどまる。

9世代:リージョンフォーム獲得!新たな姿となって違う色を出せるように。

チャンピオンズ:インフレの波に飲まれながらもギリギリ奮闘中。

初代対戦を語る上で、ケンタロスを避けて通ることは絶対に不可能です。
「破壊光線で相手をなぎ倒していた闘神」の姿を思い出すと胸が熱くなりますね!

あの頃の輝きは失ってしまいましたが、またいつの日かトップ層に返り咲く日を古参トレーナーは待っていることでしょう。

あなたが一番思い出深いのは、どの世代のケンタロスですか?
いろんな思い出をぜひコメントしてください!

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